塗って女性ホルモンを補充?!ル・エストロジェルとは?

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友寄佳人
沖縄生まれ沖縄育ち。戸籍変更済みFtMです。当メディア運営責任者。LGBTイベントを企画・運営。東京都墨田区でLGBTBAR多楽福-たらふく-を経営

塗る男性ホルモンとして当メディアで以前に取り上げたグローミンですが、なんと今回ご紹介するのは肝機能に影響を与えず、女性ホルモン濃度を保つお薬、その名も

ル・エストロジェル

 

日本で初めて承認された女性ホルモンのエストラジオール外用ゲル剤です。ル・エストロジェルはもともと女性の更年期障害として開発されたのですが、同じくエストロジェンを投与するMTFでも使えます。

 

メリットとしては、

  1. 一日1回、両腕に塗るだけなので扱いが簡単                                    
  2. 直接経皮吸収されるため、注射や内服薬と違って肝機能に影響をほとんど与えない。という特徴があります。

 

扱いが簡単で、副作用が少ないル・エストロジェルですが、心斎橋コムロ美容外科(大阪)ではホルモン注射と併用して使うことで、注射後1週間以降のフラッシュバックを予防することをお勧めしています。MTFの方の中には、胸にル・エストロジェルを塗って胸が大きくなったという方もおられます。

※使用注意書きでは、胸への塗布はやめてくださいとの記載がありますので、自己責任でお願いします。

 

用法・用量

  • 本剤2プッシュ(1.8g、エストラジオールとして1.08mg含有)を1日1回、両腕の手首から肩までの広い範囲に塗擦する
  • なお、症状に応じて、適宜減量する
  • 減量する場合は、本剤1プッシュ(0.9g、エストラジオールとして0.54mg含有)を1日1回、両腕の手首から肩までの広い範囲に塗擦する

 

副作用(添付文書全文)

国内臨床試験において、安全性評価対象例229例中136例(59.4%)に副作用(臨床検査値の異常を含む)が認められた。主な副作用は、膣分泌物34.5%(79/229)、乳房不快感23.1%(53/229)、性器出血8.3%(19/229)、骨盤痛5.7%(13/229)、投与部位そう痒感5.7%(13/229)等であった(承認時)。米国の臨床試験において、安全性評価対象例422例中189例(44.8%)に副作用が認められ、主な副作用は、乳房圧痛8.5%(36/422)、頭痛7.8%(33/422)、不正子宮出血5.5%(23/422)等であった(承認時)。また、国内臨床試験において、安全性評価対象例209例中74例(35.4%)に副作用(臨床検査値の異常を含む)が認められた。主な副作用は、骨盤痛13.4%(28/209)、性器出血7.2%(15/209)等であった(用法・用量追加承認時)。
使用成績調査において、安全性評価対象例270例中17例(6.3%)に副作用が認められた。主な副作用は、不正子宮出血1.5%(4/270)等であった(再審査終了時)。
1.重大な副作用(頻度不明)
1).アナフィラキシー様症状:アナフィラキシー様症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止し、適切な処置を行う。
2).静脈血栓塞栓症、血栓性静脈炎:静脈血栓塞栓症、血栓性静脈炎が現れることがあるので、観察を十分に行い、下肢疼痛・下肢浮腫、胸痛、突然の息切れ、急性視力障害等の初期症状が認められた場合には使用を中止し、適切な処置を行う。また、患者に対しては、異常が認められた場合には直ちに医師等に相談するよう、あらかじめ説明する。
2.その他の副作用:発現頻度は承認時、用法・用量追加承認時までの国内臨床試験の結果及び使用成績調査の結果をあわせて算出した。
1).生殖器:(1%以上)膣分泌物(11.4%)、性器出血、骨盤痛、(1%未満)消退出血、不正子宮出血、外性器痛、外陰部炎、外陰膣不快感、子宮内膜生検異常、子宮筋腫、子宮頚管ポリープ、陰部そう痒症、子宮内膜症<再燃>、(頻度不明)膣乾燥。
2).乳房:(1%以上)乳房不快感(8.3%)、乳房痛、乳頭痛、(1%未満)乳房嚢胞。
3).皮膚:
(1).投与部位:(1%以上)皮膚そう痒感、紅斑、湿疹、(1%未満)皮膚色素沈着変化、皮膚乾燥、皮膚刺激感。
(2).全身:(1%未満)湿疹、紅斑、皮膚色素沈着障害、皮膚そう痒症、ざ瘡、蕁麻疹。
4).精神神経系:(1%以上)眩暈、(1%未満)しびれ感、抑うつ気分、睡眠障害、傾眠、頭痛、(頻度不明)易刺激性、片頭痛。
5).循環器:(1%未満)動悸、高血圧。
6).消化器:(1%以上)膨満感、(1%未満)食欲不振、悪心、下痢、腹痛、逆流性食道炎、排便痛、(頻度不明)嘔吐。
7).肝臓:(1%未満)肝機能異常(AST増加(GOT増加)、ALT増加(GPT増加)、Al-P増加)。
8).血液:(1%未満)白血球数減少、貧血(赤血球数減少、ヘモグロビン量減少、ヘマトクリット値低下)。
9).骨・筋肉:(1%未満)背部痛、四肢痛、筋骨格硬直、関節炎、(頻度不明)四肢重感。
10).その他:(1%以上)浮腫、(1%未満)疲労、潮紅、血中Ca減少、アンチトロンビン3減少、耳鳴、耳不快感、鼻出血、血中フィブリノゲン増加、血中トリグリセリド増加、鼻咽頭炎、過換気、(頻度不明)コンタクトレンズ不耐性。

 

使用上の注意(添付文書全文)

(禁忌)
1.エストロゲン依存性悪性腫瘍(例えば、乳癌、子宮内膜癌)及びその疑いのある患者[腫瘍の悪化あるいは顕性化を促すことがある]。
2.乳癌の既往歴のある患者。
3.未治療の子宮内膜増殖症のある患者[子宮内膜増殖症は細胞異型を伴う場合があるため]。
4.血栓性静脈炎や肺塞栓症のある患者、又はその既往歴のある患者[卵胞ホルモン剤は凝固因子を増加させ、血栓形成傾向を促進するとの報告がある]。
5.動脈性血栓塞栓疾患(例えば、冠動脈性心疾患、脳卒中)又はその既往歴のある患者。
6.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
7.妊婦又は妊娠している可能性のある女性及び授乳婦。
8.重篤な肝障害のある患者[代謝能が低下しており肝臓への負担が増加するため、症状が増悪することがある]。
9.診断の確定していない異常性器出血のある患者[出血が子宮内膜癌による場合は、癌の悪化あるいは顕性化を促すことがある]。
10.ポルフィリン症で急性発作の既往歴のある患者。
(慎重投与)
1.子宮筋腫のある患者[子宮筋腫の発育を促進する恐れがある]。
2.子宮内膜症のある患者[症状が増悪する恐れがある]。
3.乳癌家族素因が強い患者、又は乳房結節、乳腺症を有する患者、乳房レントゲン像に異常がみられた患者[卵胞ホルモン剤投与と乳癌発生との因果関係については未だ明らかではないが、使用期間と相関性があることを示唆する疫学調査の結果が報告されているので、定期的に乳房検診を行うなど慎重に使用する(また、動物実験において乳腺腺腫が認められている)]。
4.高血圧、心疾患、腎疾患のある患者、又はその既往歴のある患者[卵胞ホルモン剤の過量投与では体液貯留を来し、これらの疾患を悪化させる恐れがある]。
5.糖尿病患者[耐糖能を低下させる恐れがあるので十分管理を行いながら使用する]。
6.片頭痛、てんかんのある患者[症状を悪化させることがあるので、観察を十分に行う]。
7.肝障害のある患者[肝障害を悪化させる恐れがあるので、定期的に肝機能検査を実施するなど観察を十分に行う]。
8.術前又は長期臥床状態の患者[血液凝固能が亢進され、心血管系の副作用の危険性が高くなることがある]。
9.全身性エリテマトーデスの患者[症状を悪化させる恐れがある]。
(重要な基本的注意)
1.外国において、卵胞ホルモン剤と黄体ホルモン剤を長期併用した女性では、乳癌になる危険性が対照群の女性と比較して高くなり、その危険性は併用期間が長期になるに従って高くなるとの報告があるので、本剤の使用にあたっては、患者に対し本剤のリスクとベネフィットについて十分な説明を行うとともに必要最小限の使用にとどめ、漫然と長期投与を行わない。
2.使用前に病歴、家族素因等の問診、乳房検診並びに婦人科検診(子宮を有する患者においては子宮内膜細胞診及び超音波検査による子宮内膜厚の測定を含む)を行い、使用開始後は定期的に乳房検診並びに婦人科検診を行う。
3.本剤投与後の血清中エストラジオール濃度の個人間及び個人内変動は大きく、過度に上昇する場合があり、定期的に血清中エストラジオール及びFSHを測定する。
4.血清中エストラジオール濃度が過度に上昇していると判断された場合、副作用の発現に留意し、本剤の投与中止等の適切な対応をとる。
(相互作用)
本剤は主に薬物代謝酵素チトクロームP450(CYP3A4)で代謝されるので、CYP3A4酵素の活性に影響を及ぼす薬剤と併用する場合には、注意して使用する。
併用注意:
1.リファンピシン、抗てんかん剤(フェノバルビタール、フェニトイン、カルバマゼピン)、HIV逆転写酵素阻害剤(エファビレンツ)、セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’s Wort)、ステロイドホルモン[本剤の代謝が促進され血中濃度が低下する恐れがある(これらの薬剤等は薬物代謝酵素チトクロームP450(CYP3A4)を誘導することにより、本剤の代謝を促進し、血中濃度を低下させる可能性がある)]。
2.プロテアーゼ阻害剤(リトナビル、ネルフィナビル等)[本剤の血中濃度が変化する恐れがある(これらの薬剤は薬物代謝酵素チトクロームP450(CYP3A4)を誘導又は阻害する可能性がある)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので患者の状態を観察しながら慎重に使用する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある女性には使用しない[卵胞ホルモン剤であるジエチルスチルベストロールを妊娠動物(マウス)又は妊婦に投与したとき、出生児に生殖器系臓器異常が報告されており、エストラジオールのヒトにおける催奇形性の報告はないが、妊娠動物(ラット)への投与によって仔の生殖器系臓器異常が起こることが報告されている(ヒトにおいて、妊娠中の女性ホルモン剤(経口避妊薬等)投与によって児の先天性異常(先天性心臓奇形及び四肢欠損症)のリスク増加の報告がある)]。
2.授乳中の女性には使用しない[ヒトにおいて、母乳中への移行が報告されている。また、動物実験(マウス)で新生仔に卵胞ホルモン剤を投与した場合、仔の成長後膣上皮の癌性変化を認めたとの報告がある]。
3.卵胞ホルモン剤を妊娠動物に投与した場合、仔の成長後膣上皮の癌性変化及び仔の成長後子宮内膜の癌性変化を示唆する結果が報告されている。また、新生仔に投与した場合、仔の成長後膣上皮の癌性変化を認めたとの報告がある。
(適用上の注意)
塗布部位:
1.顔面、乳房、外陰部及び粘膜には塗布しない。
2.創傷面又は湿疹・皮膚炎<重度の乾燥や日焼けなどによる皮膚炎も含む>等がみられる部位は避けて塗布する。
3.投与後1時間以内の投与部位の洗浄は十分な血中濃度が得られない可能性がある。また、投与直後にアルコールを多量に含む化粧品等の使用は避ける。
4.投与後は手を洗う。また、投与直後は投与部位を他人に触れさせない。
(その他の注意)
1.ホルモン補充療法(HRT)と子宮内膜癌の危険性:卵胞ホルモン剤を長期間(約1年以上)使用した閉経期以降の女性では、子宮内膜癌になる危険性が対照群の女性と比較して高く、この危険性は、使用期間に相関して上昇し(1~5年間で2.8倍、10年以上で9.5倍)、黄体ホルモン剤の併用により抑えられる(対照群の女性と比較して0.8倍)との疫学調査の結果が報告されている。
2.黄体ホルモン剤の併用投与については、次のいずれかの方法で行うことが望ましい。
1).持続的投与方式:本剤の投与期間中、黄体ホルモン剤を1日1回連日併用投与する。
2).周期的投与方式:黄体ホルモン剤を併用して毎月12~14日間投与する。
3.HRTと乳癌の危険性:
1).米国における閉経後女性を対象とした無作為化臨床試験(Women’s Health Initiative(WHI)試験)の結果、結合型エストロゲン・黄体ホルモン配合剤投与群では、乳癌になる危険性がプラセボ投与群と比較して有意に高くなる(ハザード比:1.24)との報告がある。並行して行われた子宮摘出者に対する試験の結果、結合型エストロゲン単独投与群では、乳癌になる危険性がプラセボ投与群と比較して有意差はない(ハザード比:0.80)との報告がある。
2).英国における疫学調査(Million Women Study(MWS))の結果、卵胞ホルモン剤と黄体ホルモン剤を併用している女性では、乳癌になる危険性が対照群と比較して有意に高くなり(2.00倍)、この危険性は、併用期間が長期になるに従って高くなる(1年未満:1.45倍、1~4年:1.74倍、5~9年:2.17倍、10年以上:2.31倍)との報告がある。
4.HRTと冠動脈性心疾患の危険性:米国におけるWHI試験の結果、結合型エストロゲン・黄体ホルモン配合剤投与群では、冠動脈性心疾患の危険性がプラセボ投与群と比較して高い傾向にあり、特に服用開始1年後では有意に高くなる(ハザード比:1.81)との報告がある。並行して行われた子宮摘出者に対する試験の結果、結合型エストロゲン単独投与群では、冠動脈性心疾患の危険性がプラセボ投与群と比較して有意差はない(ハザード比:0.91)との報告がある。
5.HRTと脳卒中の危険性:米国におけるWHI試験の結果、結合型エストロゲン・黄体ホルモン配合剤投与群では、脳卒中(主として脳梗塞)の危険性がプラセボ投与群と比較して有意に高くなる(ハザード比:1.31)との報告がある。並行して行われた子宮摘出者に対する試験の結果、結合型エストロゲン単独投与群では、脳卒中(主として脳梗塞)の危険性がプラセボ投与群と比較して有意に高くなる(ハザード比:1.37)との報告がある。
6.HRTと認知症の危険性:米国における65歳以上の閉経後女性を対象とした無作為化臨床試験(WHI Memory Study(WHIMS))の結果、結合型エストロゲン・黄体ホルモン配合剤投与群では、アルツハイマーを含む認知症の危険性がプラセボ投与群と比較して有意に高くなる(ハザード比:2.05)との報告がある。並行して行われた子宮摘出者に対する試験の結果、結合型エストロゲン単独投与群では、アルツハイマーを含む認知症の危険性がプラセボ投与群と比較して有意ではないが、高い傾向がみられた(ハザード比:1.49)との報告がある。
7.HRTと卵巣癌の危険性:
1).卵胞ホルモン剤を長期間使用した閉経期以降の女性では、卵巣癌になる危険性が対照群の女性と比較して高くなるとの疫学調査の結果が報告されている。
2).米国におけるWHI試験の結果、結合型エストロゲン・黄体ホルモン配合剤投与群において、卵巣癌になる危険性がプラセボ投与群と比較して有意ではないが、高い傾向がみられた(ハザード比:1.58)との報告がある。
8.HRTと胆嚢疾患の危険性:米国におけるWHI試験の結果、結合型エストロゲン・黄体ホルモン配合剤投与群において、胆嚢疾患になる危険性がプラセボ投与群と比較して有意に高くなる(ハザード比:1.59)との報告がある。並行して行われた子宮摘出者に対する試験の結果、結合型エストロゲン単独投与群では、胆嚢疾患になる危険性がプラセボ投与群と比較して有意に高くなる(ハザード比:1.67)との報告がある。
9.卵胞ホルモン剤投与と乳癌発生との因果関係については未だ明らかではないが、使用期間と相関性があることを示唆する疫学調査の結果が報告されている。
10.卵胞ホルモン剤の長期投与により、ヒトで肝腫瘍が発生したとの報告がある。
11.実験動物に卵胞ホルモン剤を皮下投与(埋め込み投与を含む)したとき、マウスにおけるリンパ系腫瘍、ラットの下垂体腺腫及びハムスターにおいては腎腫瘍の発生が報告されている。
(取扱い上の注意)
1.初めて使用するときには、本剤が出るまでポンプを2、3回押してから使用する。
2.本剤はアルコールを含有するため、投与後は十分換気を行い、ゲルが乾燥するまでは火気及び喫煙を避ける。
3.小児の手の届かないところに保管する。
(保管上の注意)
火気を避けて保管する。

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